総合商社マンの目

総合商社に勤めてます。 東京在住。 趣味はスノーボードとサーフィン。

語られない「コロナ嗅覚異常」本当のおそろしさ・・・

これ、あまり日本では言われていないけど、本当にこんなのだったら人生が楽しくなくなってしまう、、、

もっと大きくこれを報道し、行動抑制につなげられないだろうか。

 味覚異常になるよ。って。

で、治らないよ。って。

 

toyokeizai.net

 

新型コロナウイルス感染症の典型的な症状の1つに嗅覚の低下がある。これが最初の症状となる患者もいれば、唯一の症状となる患者もいる。そうした患者では、あたかもスイッチがパチンと切り替わったようにいきなり嗅覚が消え、多くの場合は味覚も失われる。

たいていの患者は通常、数週間以内に回復し、嗅覚と味覚を取り戻す。が、嗅覚と味覚が失われたままとなる患者も一部には存在する。これらの感覚がいつ戻るのか、そもそも戻るのかどうかは医師にもわからない。

新型コロナが持続的な嗅覚消失を引き起こす仕組みや治療法はほとんどわかっていない。しかし感染者は世界中で増えているため、専門家の中には、パンデミックで永遠に嗅覚や味覚を失う人が大量に出てくることを危惧する声がある。

本当の恐ろしさが理解されていない

においは味と食欲の双方と密接につながっており、嗅覚が失われるとたいていは食事の楽しみも奪われる。しかも、嗅覚が突然消失すると精神面や生活の質にも深刻な影響が出るおそれがある。

各種研究によると、嗅覚消失は社会的な孤立感や、喜びを感じられなくなる無快感症(アンヘドニア=うつなどの中心的症状の1つ)と関係している。記憶や感情はにおいと密接につながっており、嗅覚系は精神面の健康に重要な役割を果たしているが、この点はあまり認識されていないとハーバード大学医学大学院のサンディープ・ロバート・ダッタ准教授(神経生物学)は話す。

 

フェイスブックで活動する、ある支援グループに参加する新型コロナ患者9000人の経験をイギリスの研究者チームが調査したところ、多くのメンバーが食事の楽しみだけでなく、社交の楽しみも失ったと述べていた。そのせいで他者との絆が弱まり、孤立感が高まり、現実から切り離されたとすら感じるようになったという。

「公衆衛生の観点からすれば、極めて重大な問題だ」とダッタ氏。「全世界の新型コロナ感染者数を考えれば、嗅覚の消失が長引く人の割合がたとえ10%だったとしても、その人数は数百万人に達する可能性がある」。

栄養失調や体重減少の懸念も

中でも栄養摂取には直接的な影響が及ぶとみられる。嗅覚を失った人でも、辛い、甘いといった基礎的な味はそれまでどおりに感じられる可能性はある。ただ、風味に複雑さを加えているのはにおいだ。味覚は何百という嗅覚受容体が脳に信号を送ることで成立している。

つまり、においを感じ取れなくなると、多くの人は食欲を失い、栄養失調に陥ったり、意図に反して体重が減少したりする危険性が高まる。

嗅覚は、ガス漏れなど周囲の危険を察知する主要な警報システムとしての役割も担っている。例えば、高齢者が調理中の食べ物をコンロの上に放置して火事を起こしやすいのも、加齢による嗅覚の低下が一因だ。

嗅覚がなくなるだけでも大ごとだが、新型コロナから回復した人の中には、プラスチックの焼けるにおい、アンモニア臭、排泄物のにおいといった極めて不快な幻臭に悩まされる人もいる。嗅覚錯誤と呼ばれるゆがみだ。

カリフォルニア州サンタマリアで保護観察官をしているエリック・レノルズさん(51)は4月、新型コロナに感染して嗅覚を失った。

現在は、存在しないはずの悪臭を感じることが多いという。ダイエット飲料は汚物のようなにおい、せっけんや洗濯用洗剤はよどんだ水かアンモニアのようなにおいがするそうだ。「皿洗いはできない。吐きそうになる」とレノルズさん。

「何を食べてもガソリンみたいな味やにおい」

バージニアコモンウェルス大学嗅覚・味覚障害センターのメディカルディレクター、エヴァン・ライター教授によれば、レノルズさんのような患者が知覚のゆがみから食物嫌悪症を発症するのは珍しいことではない。ライター氏はこれまでに、嗅覚を失った2000人のコロナ患者の回復過程を追跡している。

同氏の患者の1人は回復途上にあるが、「何を食べても、ほとんどがガソリンみたいな味やにおいがすると話している」(ライター氏)。

嗅覚を失うと「サブタイプを含めた受容体の集団がそれぞれに違った影響を受ける可能性がある。そのせいで、例えばステーキを食べる際に脳がいつも受け取っていた信号がゆがめられ、脳は犬の糞だとか、何かとても不快なものを食べていると錯覚させられるのかもしれない」とライター氏は話す。

 

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